著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(30)なんの為に働いているのか

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 二年前、ある殺人事件の容疑者を逮捕した。その時ナイフをむける男を数名の刑事と制服警察官と囲み睨み合いとなった。常軌を逸した犯人が突進し制服警察官が倒され、「刺股」と呼ばれる、柄が三メートルほどあり、先端がUの字になっている犯人確保用の道具が転がり落ちた。一瞬──男の若手刑事たち… 

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【連載】十二の眼

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