「鬼滅の刃」絶好調もフジテレビ「アニメの清水」大改革に潜むリスク…今後5年間で2500億円投資
フジテレビ系列で放送されている関西テレビ制作のドラマ枠「火ドラ☆イレブン」が年内で終了し、来年からアニメ枠となることが明らかになったが、今後は系列局が一丸となってアニメ事業に取り組んでいくことになるという。
「アニメは制作コストがかかりますが、ヒットすればグッズ展開や映画化などでドラマ以上の収益が見込めます。ただ当たれば大きい分、こけ方も大きくなります。フジは、05年から深夜のアニメ枠『ノイタミナ』などでも良作を世に出してきましたが、放送各局のアニメ放送枠が増えたことで競合も多い。今後、どのように他媒体と差別化していくのかも課題になってくるでしょう」(フジテレビ関係者)
■オリジナルのキラーコンテンツを生み出せるか
一方で“アニメのフジへ”の大方針に対し、アニメーターなどからは《不祥事など困った時のアニメ頼みはアニメ業界全体へのイメージ悪化につながるのでやめてほしい》といった声も出ているといい、今のフジに協力するアニメ制作会社がどれだけあるのかも定かではない。