著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【モロヘイヤ】「野菜の王様」は栄養価が高く皮膚の健康維持に役立つ

公開日: 更新日:

 夏が近づき、店頭にモロヘイヤが並び始めてきたころです。モロヘイヤはアラビア語で「王様の野菜」を意味し、重病の王がモロヘイヤのスープで治ったという古代エジプトの伝承から、その名がついたとされます。

 日本では1980年代後半に飯森嘉助氏らによって本格的に栽培が始まり、6~9月の暑い時季に旬を迎える夏野菜のひとつです。

 そんなモロヘイヤの最大の特徴は栄養価の高さ。日本食品標準成分表によると、皮膚や粘膜の健康維持に関わるβ-カロテンは生の葉100グラムあたり1万マイクログラムで、ホウレンソウの2倍以上! また、カルシウムも100グラムあたり260ミリグラムと、緑黄色野菜の中でもトップクラス。さらにビタミンK、E、C、葉酸、鉄、食物繊維をバランスよく含み、まさに「栄養の宝庫」と呼ばれるにふさわしい野菜と言えるでしょう。

 刻んだ時に出る独特のネバネバは、かつて「ムチン」と紹介されてきました。しかし近年、ムチンは動物由来の糖タンパク質を指す用語であり、植物の粘性物質は別物であることが明らかになっています。モロヘイヤのネバネバの正体は、水溶性食物繊維を含む多糖類です。

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