どんなに嫌われても揺るがない クロちゃんの高い自己肯定感を培った両親の深い愛情
そんなクロちゃんは高校生の時、突然「勇者になる」と言い出したという。それが無理だとわかると次になりたいと言ったのが「アイドル」だった。もちろん、母は大反対。だが、父は「好きなことをやらせてやれ」と背中を押してくれた(朝日新聞出版「AERA DIGITAL」23年12月14日)。
ちなみにパチンコをクロちゃんに教えたのも父。それにハマり消費者金融に借金したときも「偉い!」と言って全額返済してくれた。友人に借金してはいけないという言いつけを守っていると思ったからだ。だが、実際には友人にも借りていた。
やがて芸人になると誰よりも応援してくれたのが両親だった。クロちゃんが出た番組を見て「ゲボ出そうだった」という母だが、姪っ子たちがクロちゃんに拒絶反応を示し悪口を言っていると「腹が立つ。なんであんたらに言われんといけんのか」と息子の肩を持つ。悪口を言う共演者に対しても同様だと両親は口を揃える(TBS系「水曜日のダウンタウン」21年1月13日)。
「自分を否定せず、自分はありのままの自分でOK」(文芸春秋「文春オンライン」23年3月26日)と考えているクロちゃん。彼がどんなに世間から口撃されても、その高い自己肯定感が揺るがないのは、両親に愛情深く育てられてきたからに違いない。