中山秀征に太田光…SNS時代に「俺たちのテレビ」は実現するのか

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■往年のバラエティーが姿を消した歯がゆさ

 その後、中山はハナ肇とクレージーキャッツやザ・ドリフターズの流れをくむタレント、太田は毒気とアカデミックな一面を兼ね備えたビートたけしに続くお笑い芸人として活躍。全く違う個性と道筋で、おのおののポジションを確立していった。

 とはいえ、ふたりには大きな共通点がある。それは、幼少期にザ・ピーナッツとクレージーキャッツがメインの「シャボン玉ホリデー」、思春期にタモリ司会の「今夜は最高!」(ともに日本テレビ系)に魅了され、いつかそんな“歌あり、コントあり、トークありのバラエティー”をやりたいと夢見ていたことだ。

 クレージーキャッツの植木等から「あとは任したぞ」と託された中山は、当時のバラエティーを知らない世代が増えていることもあり、「(その夢を)灯火でもいいから点けとかなきゃいけない」という使命感を抱いている。

 一方の太田は、ビートたけしらの登場によって、テレビが作り込まれたものからフリートーク中心のバラエティーにシフトし、自身の価値観も一変したとたびたび語っている。

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