(1)善玉菌の「エサ」になる食品を意識して食べる

公開日: 更新日:

 便秘の解消だけでなく、がん認知症感染症の予防など、腸以外の健康効果も期待できる「腸活」。具体的には、腸内の善玉菌の割合を増やすことで善玉菌の働きを活性化させ、悪玉菌の増殖と日和見菌の悪玉化を抑えることだ。

 善玉菌を増やす方法は、大きく分けて3つある。

 まずは、自分の腸内にすむ善玉菌をしっかり増やすことだ。善玉菌のエサとなる食物繊維を意識して食べる、とくに健康効果の高い短鎖脂肪酸を産生しやすい「発酵性食物繊維」を取るとよいことが、近年の研究で明らかになっている。

 2つ目は、ヨーグルトやキムチ、納豆などの発酵食品を食べて、乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌などを口から直接摂取する方法である。一時期は、これらの菌は食べても胃酸で死滅するので意味がない、と言われていた。しかし、国立研究開発法人「医薬基盤・健康・栄養研究所」の國澤純副所長は、「これらの菌を口から摂取しても、空腹時など胃酸が濃いときでない限り、腸まである程度届きます」という。

「一部は死んでしまいますが、死菌が腸まで届いて免疫を刺激して増強したり、他の善玉菌のエサになったりします。もちろん摂取する菌の100%の働きを期待するためには、やはり生きている菌が腸にしっかり届き、腸で働いて、短鎖脂肪酸などの有益な成分を産生することが大切です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"