(1)薬を飲む時間によって効果が変わる ベストタイミングは人によって異なる

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 高血圧で薬がなかなか効かず、「薬の量を増やしましょうか?」と言われた場合、増やす前に薬を飲む時間を変えてみてはどうか? 薬を増やさずに血圧を抑える方法を探求し続けている高血圧専門医、渡辺尚彦医師(日本歯科大学客員教授)は、「高血圧治療で大事なのは『いつ薬を飲むか』」と強調する。

「血圧の薬は、飲む時間によって効果が増したり、あまり効果がなかったりします。薬を飲むタイミングを考慮して治療計画を立てることを時間療法と言いますが、私は高血圧治療に積極的に時間療法を取り入れています」

 こう話す渡辺医師が時間療法に注目するようになったのは、ある患者との一件からだった。渡辺医師は50代のその患者に1日1回服用の降圧薬を処方。薬効を調べるため、一定の時間間隔で24時間の血圧を測る24時間自動血圧計を7日間つけてもらった。

 患者は朝食前に薬を服用。すると午前から昼間にかけては血圧が低めだったが、夜から朝にかけては血圧が上昇し、収縮期血圧(上の血圧)が正常範囲を超えた。

 渡辺医師が薬の増量を提案したところ、患者は「薬は増やしたくない」の一点張り。そこで薬を飲む時間を変えて様子を見ることにした。

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