クマ被害は過去最悪ペース…10月19日~20日の2日間で10人重軽傷も、想定外で打つ手なし
20日、秋田県湯沢市のJR湯沢駅周辺の市街地で男性4人が相次いでクマに襲われた。
最初の被害者はコンビニ帰りの60代男性。午前5時5分ごろ、コンビニで買い物を済ませ、市道を歩いていたところ、背中に痛みを感じたため振り返ると、すでにクマの姿はなく、服に引っかかれた痕があった。
同40分ごろには、そこから約600メートル離れた国道13号で、犬の散歩をしていた男性がクマに右腕をかまれた。その5分後、湯沢駅近くのホテルの駐車場で、巡回中の70代の従業員が背後からクマに突進された。男性は左腕をかまれ、背中を引っかかれ、鎖骨骨折などの重傷を負った。さらに午前6時25分ごろ、別の60代男性が自宅を出た際、クマに正面から右脚を引っかかれ、クマは男性宅に逃げ込んだ。目撃情報が「親グマ」「子グマ」と食い違っているため、4人を襲ったクマが同一個体かどうかは不明だ。
「現場付近は飲食店や住宅が立ち並ぶ駅近くの市街地です。これまでも県立高校や市役所周辺など人が集まる場所で目撃情報が多発しています。早朝に出没するケースが目立っている。最近は小学生が街を歩いていません」(捜査事情通)