「これが寝るってことだ」と感激…女優の岡崎友紀さん変形性股関節症との苦闘

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岡崎友紀さん(女優/72歳)=変形性股関節症

 2022年9月初めに右脚の、12月には左脚の人工股関節置換手術を受けました。術後に「痛い」と思うことはありませんでした。治療を受けずに過ごしていた数年間の方が痛かったので……。

 いま思えば、40歳を過ぎた頃から開脚すると股関節がパッキーンと鳴って、鳴らすと気持ちいい感覚がありました。それが異変の最初かなと思います。

 50歳手前で少し心配になって、一度病院に行きました。日頃お世話になっている近所の先生に紹介状を書いていただき、某大病院の有名な整形外科の先生を紹介していただいたのです。でも、そんなに大きな病院は初めてで、待ち時間も長くて、そこにいるだけで病気になりそうな気がしました。

 診察の順番が来て、「どんなふうに痛いですか?」と聞かれましたが、うまく言葉にできなくて、先生の言われるまま体を動かすと「けっこう柔らかいですね」と言われて、レントゲン検査では異常なし。「病院に来るほどのことはなかったのか」と思い、それきりになりました。

 手術を考え始めたのは60歳を過ぎてからです。だんだん歩くのが不自由になってきて、人工股関節手術の話もいろいろな人から聞いていました。でも、中には失敗した話もないわけではなかったので、勇気が出なかったのです。

 手術を決意したのは、「このままでは歩くこともできない老人になる」と思ったからです。すでに歩行のほかに、体を曲げることも困難でした。ズボンがはけない、靴下がはけない、爪が切れない、猫を床から抱き上げることもできない……。寝るときも体をまっすぐにしてあおむけになれず、クッションなどで痛くない体勢をつくって、朝までそのまま。寝返りも打てないくらいの痛みでした。

 手術を決意し、知り合いから股関節治療で有名な先生を紹介してもらって相談したところ、「変形性股関節症」とはっきり診断されて、手術の運びとなりました。見せてもらったレントゲン写真は、素人目に見てもひどいものでした。股関節の骨頭が普通は丸いのに、私のは角張っていました。だからカチッと止まってしまって、上体を動かすことが困難だったのです。左脚はすごく悪く、右はもっとすごく悪いと言われました。

 一度に両脚を手術する人もいるようでしたが、先生は片脚ずつを提案され、治療期間は約3カ月を要しました。術後、気が付いたとき、まっすぐあおむけで寝ていた自分がいて、それが最初の喜びでした。「これが寝るってことだ!」と感激しました。

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