「時代に挑んだ男」加納典明(46)“吉永小百合論”、「偏見に満ちているかもしれない。でも、それでいい」
加納「いや、それは、女性をちゃんと見ようとしていないからだ。女性をもっと複層的に、多層的に、レイヤーとして捉えれば、いろんな可能性があると思う。まだ表に出ていない女性もたくさんいるし、もっと新しい女性像を作ることだってできる。女性は自分自身をもっと創造していっていいと思う。例えば、日本を代表する女優として吉永小百合っていう人がいるけど、俺は正直、あまり好きじゃない。世の中とうまく距離を取りながら生きていて、『うまく立ち回ってるな』と見えてしまって、俺は彼女に世間が言うほどの魅力を感じられない。そういう“吉永小百合”という看板が世の中で通用してしまうこと自体、日本の甘さを感じるよ」
増田「いまだに理想の女性と言われますよね。本人が望んでいるのかどうかは別として」
加納「俺は“吉永小百合”が情報として伝わってくる感じがね、嫌いなんだよ」
増田「典明さんの独特の感性ですね」
加納「俺の感覚は偏見に満ちているかもしれないし、それでいいとも思ってる。偏見がどこまで許されるかっていう考えを持っているから。俺は俺にどれだけ向き合えるか、どれだけ突き進めるか、それが大事だと思う。現実という環境の中で選択をし、時には誤解されたり、偏見だと言われたりもする。世の中には『常識』とか『通説』があるけど、俺はそんなものに縛られるつもりはないし、できるだけ無視して生きていきたい」
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