杉田かおるさんは畑仕事で心身リフレッシュの毎日「自然農とオーガニックを続けたい」

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好奇心は死ぬまで持ち続けたい

 やりたいことは自然農やオーガニックを続けることですが、その良さを伝える活動もしたいと思います。健康のこと、農業やオーガニックのことは5年前にユーチューブで動画を58本作り、今はSNSで伝えたいことを発信しています。

 お友だちの林さんという女性はオーガニックの製法をずっとやられていて、木更津市の学校給食をオーガニックにする活動をしている地元では有名な方。大規模なオーガニックイベントもやられているんです。私は彼女が実行委員長の委員会にサポートとして入っています。オーガニックのビールのイベントでは私が動画で紹介させていただきました。

 畑ではハーブをいろいろ育てています。レモングラスをカレーに入れたり、今年は雨が少なくてホワイトセージがよく育ったので、水に漬けて冷蔵庫で冷やした液体を朝の化粧水に使っています。洗顔後につけると気持ちいい。

 ハイビスカスティーに使うローゼルは7月に植えて9月に収穫ですが、すごく育ちました。近々生ハイビスカスティーを飲めるのが楽しみ。一緒に畑をやっている友だちと日々実験している感じですね。

 でも、私は「みなさんもオーガニック生活してください」と言って、仲間を増やしたいという気持ちはないのです。人間には「観念の虜」があるといいますよね。「これはこういうものだ」とか「こうするべきだ」とか。そういう観念の虜を取り除く作業を、自然農を通してやっているとも思うのです。畑仕事にしても「まっすぐ植えなきゃいけない」ということはなくて、ものによっては丸く植えた方が栄養が回る場合もありますから。

 畑のことだけでなくても「こうあるべき」と思い込んでることが私自身にもありますから、それを取り除いていきたい。そして美しくないと思っていたものが美しいと気づいたり、おいしくなかったものがおいしいと感じたり、今までと違う価値観を持ちたい。そのための好奇心は死ぬまで持ち続けたいと思います。

■子役時代を知っている共演者はもうほとんどいません

 他にやりたいことはないんです。俳優業は続けたいですが、私は自分を客観視できないのでとくにやりたい役はなく、マネジャーさんに任せています。

 ただ、続けていくために現場で倒れないでいられる健康体でいたい。

 そのためにも今の暮らしが大切。新鮮な食べ物や自然の環境で、自分の鮮度を保ちたい(笑)。そうしたら命の延命だけでなく、芸能界での延命もできるのかなと。

 今は共演する俳優さんで、私の子役時代を知っている人はほとんどいないんですよ。若い方はバラエティーの印象しかないらしく、「お芝居、できるんですね」と言われることもあります。それもまた新鮮ではあるのですが(笑)。

(聞き手=松野大介)

杉田かおる(すぎた・かおる) 1964年11月、東京都生まれ。7歳で「パパと呼ばないで」に出演し人気に。その後はドラマ映画、バラエティーで活躍。現在は介護、オーガニックを中心とした講演会を行う。夜ドラ「コトコト~おいしい心と出会う旅~茨城編」(NHK)が12月オンエア予定。

【連載】死ぬまでにやりたいこれだけのこと

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