著者のコラム一覧
スージー鈴木音楽評論家

1966年、大阪府東大阪市生まれ。早大政治経済学部卒業後、博報堂に入社。在職中から音楽評論家として活動し、10冊超の著作を発表。2021年、55歳になったのを機に同社を早期退職。主な著書に「中森明菜の音楽1982-1991」「〈きゅんメロ〉の法則」「サブカルサラリーマンになろう」「大人のブルーハーツ」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。日刊ゲンダイの好評連載をまとめた最新刊「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」(日刊現代/講談社)が絶賛発売中。最新刊「日本ポップス史 1966-2023: あの音楽家の何がすごかったのか」が11月10日に発売。ラジオDJとしても活躍。

「1月18日生まれ」の2人によって培われた深夜の歴史

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 説明が必要な人物もいるが、各自検索されたい。

 それにしても「ザ・ニューミュージック」な面々である。ちなみに吉田拓郎は、当時の3大深夜番組「オールナイトニッポン」「パックインミュージック」「セイ!ヤング」すべてでパーソナリティーを務めた唯一の人物でもある。

 続いて第2部(午前3~5時)には、山田パンダ(月曜)や、金曜には糸居五郎の名前もあるのだが、気になったのは「カッコマン」なる存在だ。7月から木曜2部、10月から水曜2部を担当している謎のパーソナリティー。これ、調べてみたら、若き日の音楽評論家・伊藤政則のようだ。ちなみに翌年からの水曜2部は、そのカッコマンを継いで、山下達郎が担当する。

 さて、残る土曜日は、1部2部制ではなく、4時間まるごとの編成だった。前年74年の7月から土曜を担当しはじめたのが、そう、笑福亭鶴光。それから85年の9月まで、足かけ11年間、土曜深夜に4時間しゃべり倒すこととなる。

 最後に。オールナイトニッポンといえばビートたけしという人が多いだろう。81年の元日深夜スタート、こちらは90年いっぱいまで、まるまる9年間続くのだが、実は、笑福亭鶴光とビートたけしは誕生日が同じ「1月18日」なのだ。生年はたけし(47年)が鶴光(48年)より1年早いのだが。

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