田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

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東京湾で30年近くやってると温暖化の変化も感じる

 釣りの醍醐味は、やっぱり“自然の気配を感じること”でしょうかね。風、潮、光、ベイトフィッシュ(エサとなる小魚)、季節。東京湾で30年近くやってると、温暖化の変化も感じます。南方系の魚が入ってきたり、タチウオの時期がずれたりね。

 今までいろんな釣りをしてきましたが、忘れられないのは、知床でのカラフトマス釣りです。世界遺産の海で船から下ろされ、砂利浜でロッドを振るんですけど……そこにはヒグマがいるんですよ。控えの小屋の扉が開いてたらクマが入った形跡だってことで、同行してくれた人が石をドンドン投げつけて確認する。「中にいたら危ないぞ」って。

 実際に釣っている最中も、いつクマが来るか分からないから、船は近くで待機しています。あるとき本当にクマが現れて、慌てて船に逃げ込みました。

 クマはサケやマスを豪快に捕まえて、手で押さえ込んでガブリ。映像でしか見たことのない光景を、すぐ近くで目の当たりにしました。あの緊張感と迫力は一生忘れませんね。

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