岩崎宏美さんは昭和の過密スケジュールで打たれ強く成長「芸能界は荒波ばかりで強くなければ生きていけませんから」

公開日: 更新日:

歌手を続けてきた原動力は、やはり歌

 ロックミュージカル「ハムレット」に出演したのを機に舞台に挑戦するため24歳で事務所から独立。今以上に独立の風当たりは強かった。

「いつもソロで歌ってきた私に、桑名正博さんたちがいる楽屋はもうひとつの家族のようで新たな学びがありました。この後、森繁久弥さんの『屋根の上のバイオリン弾き』のお話もいただいていたけど、事務所の方針でできなかった。仕事は大好きだけど、自分がやりたい仕事ができないのなら(事務所を)やめようと思ったんです。独立して1年、仕事は全くありませんでした。若かったから何も考えていなかったし、生意気に映ったんでしょうね。でも、ほとぼりがさめたらまた仕事が来るようになりました。昔を振り返ると、もう少しこうしてみたい、と思う時に一緒に話し合えるスタッフが見つけられなかったのが残念だったかな。今はいる人だけでやらなければいけないという時代でもなくなりましたし、自分も選ばれる立場でいたいと常々思っています」

 50年間歌手を続けてきた原動力はやはり歌。

「3カ月ごとに新曲をいただいて、どれもすてきな曲ばかりで。こんな素晴らしい歌を毎日歌えたことに感謝しかありません。年を重ねて私の声も変わってきました。この先どう変化していくのか楽しみながら歌える歌い手でありたいと思います」

岩崎宏美(いわさき・ひろみ) 1958年生まれ、東京都江東区出身。74年に「スター誕生!」に応募し、75年にデビュー。「ロマンス」や「聖母たちのララバイ」など数々の名曲がある。現在、50周年記念コンサートを開催中。

■「岩崎宏美&国府弘子 Piano Songs クリスマスディナーショウ in 長崎」
12月21日(日)18時~@ホテルグランドパレス諫早(長崎県諫早市)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン