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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「芸歴=人生」子役のイメージをフリにしながら鈴木福が見据える30、40代の自分

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 ちょうど「子役」と「俳優」の境目の中学の頃。「子役と思ったら子役でいいし、俳優と思っていただけたら俳優と呼んでもらえたら」という心持ちだったが、19年公開の映画「決算!忠臣蔵」(松竹)に出演した際、監督に「もう子役じゃないんだから」と言われ、俳優としての自覚が足りなかったことを実感(ローソンエンタテインメント「クランクイン!」21年7月18日)。それから「俳優」と呼ばれるようになりたい、ならなきゃいけないと思うようになった。

 とはいえ、世間は「福くん」のイメージを求めてくる。「言いたいことも言えないというのはありますね。発言に気をつけなければならない。そういうもどかしさがあって。『好きに生きていいよ』と言うけど、じゃあホントに僕が好きなようにしたら、世間の人たちはどんな顔になるんだろう」(扶桑社「週刊SPA!」25年11月18日号)と感じていた。

「小学校のときも、中学校のときも、高校のときも、最初は物珍しい目で見られてましたし。そういう人生だと思って生きているので」(「Yahoo!ニュース特集」=前出)と、常に自分と取り巻く状況を俯瞰で見ることができるのは、物心つく前から芸能の世界に身を置いてきたからこそだろう。

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