「芸歴=人生」子役のイメージをフリにしながら鈴木福が見据える30、40代の自分
ちょうど「子役」と「俳優」の境目の中学の頃。「子役と思ったら子役でいいし、俳優と思っていただけたら俳優と呼んでもらえたら」という心持ちだったが、19年公開の映画「決算!忠臣蔵」(松竹)に出演した際、監督に「もう子役じゃないんだから」と言われ、俳優としての自覚が足りなかったことを実感(ローソンエンタテインメント「クランクイン!」21年7月18日)。それから「俳優」と呼ばれるようになりたい、ならなきゃいけないと思うようになった。
とはいえ、世間は「福くん」のイメージを求めてくる。「言いたいことも言えないというのはありますね。発言に気をつけなければならない。そういうもどかしさがあって。『好きに生きていいよ』と言うけど、じゃあホントに僕が好きなようにしたら、世間の人たちはどんな顔になるんだろう」(扶桑社「週刊SPA!」25年11月18日号)と感じていた。
「小学校のときも、中学校のときも、高校のときも、最初は物珍しい目で見られてましたし。そういう人生だと思って生きているので」(「Yahoo!ニュース特集」=前出)と、常に自分と取り巻く状況を俯瞰で見ることができるのは、物心つく前から芸能の世界に身を置いてきたからこそだろう。


















