青木マッチョがピンでブレークした理由 「意外性×ストイック×シャイな性格」が令和の時代にハマった
そのほか、恋愛事情や性癖までも言い当てたシウマ氏は「(芸人には)あまり向いてはない」としながらも、続けながら「起業するとすっごいうまくいく」と青木にアドバイスを送る。これに「起業ってどうやってすればいいんですかね?」と真っすぐに場違いな質問をぶつける青木が妙におかしかった。
「不良に絡まれたくない」との思いから、中学1年生のときに筋トレを始めた青木。高校卒業後、その体格を生かして消防士になるも上司や先輩から「元気がない」などと怒られ続けて嫌気が差し、24歳で退職。もともとお笑い番組が好きだったこともあり、「そんな自分でも受け入れてくれる」と考えてNSC東京校の門を叩いた。
2021年、鈴木ロン毛、赤木ぼうず(現・赤木細マッチョ)とトリオを結成(2024年10月、鈴木が脱退)。マヂカルラブリー・野田クリスタルが早くから評価し、たびたびバラエティー番組で紹介するもブレークには至らず。昨年4月、ピンで初出演した「ラヴィット!」(TBS系)をきっかけに、青木は一気に注目を浴びた。
2年前、トリオ時代のネタを見たことがあるが、当時の青木は寡黙な怪力役以上の印象がない。あくまでも控え目なボケだった。しかし、その性格こそが令和の時代にハマったのだと思う。「マッチョ×手先が器用」という意外性を持ち、目の前のミッションに懸命に取り組むうえ、押しつけがましさがなければ親しみも湧きやすい。


















