【五十年目の俺たちの旅】老境に達した男たちの友情が胸に染みる

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 それからまもなく、カースケはグズ六から「洋子が生きている」との知らせを受ける。洋子(金沢碧)は彼らと青春を送った女性で、カースケに好意を抱いていたが、すでにこの世にいない。

 カースケとグズ六は洋子が目撃された温泉宿を訪問。洋子と名乗る女性はここで仲居をしているという。女性の部屋をのぞくとカースケと洋子の写真が飾られていた。「幽霊じゃないのか」とからかうグズ六を追い返したカースケが部屋に戻ると、女性が帰ってくる。女性は洋子ではなく、オメダの妹真弓(岡田奈々)だった。真弓は精神が不安定で、亡くなった洋子になりすましていたのだ。

 その場に現れたオメダはカースケに「人生、最後になって本当にやりたいことって何か考えたことがあるか」と聞き、「あの家に戻りたい」と打ち明ける。亡き母が暮らしていた神楽坂の家に戻りたいという願望は妻と娘だけでなく、知事になる目標も捨てるという意味だった……。

 劇中にテレビ放送の場面が幾重にも差しはさまれ、懐かしい感動を与えてくれる仕掛けだ。若いころの金沢碧が美しい。彼女の容姿だけでも本作を見る価値がある。

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