【五十年目の俺たちの旅】老境に達した男たちの友情が胸に染みる
死んだ洋子の本心はどのようなものだったのか。本作は駅の伝言板を使ってしっかりと回答を用意している。それは「俺たちの旅」のファンへの爽やかな答え合わせとなるだろう。
老境に達した男たちは人生の限りある時間を意識し、過去を手繰り寄せる。かつてテレビの前に釘付けになった視聴者は、彼らの姿におのが半生を回想するはずだ。かくいう筆者も若いころの別れを思い返し、哀愁がしんみりと胸に染みてきた。人生には思わぬすれ違いが存在するからだ。見終わったとき、小椋佳の「少しは私に愛を下さい」を聴きたくなった。やはりこの歌は名曲。洋子の寂しさを見事に表現している。
(配給=NAKACHIKA PICTURES)
(文=森田健司)




















