ダイアン津田 演技を演技に見せない技術とキャラクターの魅力

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 被害者の立場に置かれたときの「哀愁」こそが、津田の笑いの本質である。どんなに理不尽な状況に追い込まれても、津田は決して気の毒な感じには見えない。弱さや情けなさが前面に出ていても、それが笑いに転化される。豊かな感情表現と愛嬌によって、見る側に同情の余地を与えない。

 最近の津田は広告業界でも引っ張りだこになっており、ユニクロ、サントリー、三井住友銀行など多岐にわたる分野の一流企業のCMに起用されている。彼が広告の世界で重宝されるのは、演技を演技に見せない技術とキャラクターの魅力があるからだ。役柄を演じているはずなのに、そこに生々しい人間味が感じられる。

 また、年齢を重ねたことで独特の味わいが出てきた面もある。若い頃であれば欠点にも見えたような気の短さや余裕のなさが、40代後半の今では「哀愁」の色を帯びてきた。

 打てば響く反応の良さがあり、どれだけ雑に扱われても気軽に笑える。ようやく時代が彼に追いついてきたのかもしれない。

 (つづく)

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