著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

佐野史郎は国立小中学校を経て島根県立松江南高へ

公開日: 更新日:

 机に向かわなかったせいで理系科目の成績は下がる一方だった。医者になる気も失せていた。4歳下の弟が医院を継いでくれればいいと思うようになった。長男が家業を継承するのがまだ普通の時代だったが、両親も無理強いすることはなかった。2年生になると、文系のクラスを選んだ。現在、佐野家の医院の院長を務める弟は5代目に当たる。

■上京後は中村宏油彩工房で美術を学ぶ

 松江南高校では美術部に所属。武蔵野美術大を目指したが、合格できず、私塾の美学校(東京・神田神保町)の中村宏油彩工房に入った。美術を学ぶ日々を過ごす中、同郷の演出家の出口典雄氏が演技塾を開催するという情報が佐野の耳に入ってきた。文学座や劇団四季で演出を手がけた出口氏の名前はすでに知られた存在だった。高校時代、演劇部にも入っていた佐野はいてもたってもいられなくなり出口氏の演技塾に参加。その後、出口氏が立ち上げた劇団シェイクスピア・シアターにも加わり、佐野の俳優人生がスタートした。

 唐十郎氏主宰の状況劇場を経て、一般公開の映画「夢みるように眠りたい」(林海象監督)で初主演。37歳の時、ドラマ「ずっとあなたが好きだった」(TBS系)でマザコン男の冬彦さんを演じブームを巻き起こし、役者としての地位を不動のものとした。

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