全国模試1位の長男が中学受験、結果は…“ゲッツ‼”ダンディ坂野さんに聞いた 子への接し方、協力の仕方

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子どもに伝えているのは「他人に迷惑をかけないように」

 僕より14歳下の奥さんは東北の出身で、地元の高校を出て上京し、都内の短大に進学した人です。子どもに中学受験させるママ友が周りに多かったことと、娘や息子が通った都内の公立の小学校では中学受験をする子が半分ほどいて、息子自身もやりたい、と言ったのが中学受験に挑戦したきっかけです。奥さんも「子どもの頭が柔らかい小さいうちに、たくさん学ばせて吸収させて、その先の人生の選択肢を増やしたい」と考え、僕は後から知ったのですが、子どもが小学2年生のときから塾に通わせていたそうです。

 僕は田舎の公立中学から公立の実業高校に進んだくらいですから、勉強は全然しない子で、受験は高校受験だけ。親が「勉強しろ」と言ったのはそのときだけで、「第1志望の公立高校に落ちたら、お金がかかる私立に行くことになるから」と。だから、中学で成績が下がっていったときも、僕の頭の中は大好きだったトシちゃん(田原俊彦)や(松田)聖子ちゃんでいっぱいでした(笑)。

 唯一、親から言われていたのは、「他人に迷惑をかけないように」ということ。「迷惑をかけなければ、好きなことをやりなさい」と。僕が「お笑い芸人になりたい」と上京したときも、快く送り出してくれました。そんな両親の影響で、僕も「他人に迷惑をかけないように」というのは、事あるごとに子どもに伝えています。「遅刻するな、時間を守れ」とよく言いきかせているのですが、遅刻すると、相手の時間を奪って迷惑をかけるからです。

■人に親切にしたり、勉強をがんばったりするとご褒美

 子どもが小さい頃は、細かいことでも子どもを叱っていましたよ。「車から降りるときは、ドアを乱暴に開けるな」とか。ドアを乱暴に大きく開けると、隣の車を傷つけたり、後ろから歩いてきた歩行者に当たってケガをさせたりして迷惑をかけるから。大きな声で叱ることもありました。子どもはビックリしていましたね。

 でも、人に親切にしたり、勉強をがんばったりすると、ご褒美をあげます。長男は欲がなくて、グミとかコンビニのチキンとかを欲しがるくらい。でも、中学受験をがんばったごほうびは、お姉ちゃんと同じくスマホです。あとは音楽好きだからエレキギターを買ってあげようと思っています。ご褒美がきっかけで、家族の会話が生まれるかな、という思いもあるんです。家族仲が悪いと良いことはないので、会話は大事にしています。

 会社員ではない僕は、会社員の人に比べ子どもと接する時間は長い。僕がYouTube動画の編集をしていると、子どもがそばに寄って来るので、「最初は何も知らなくても、ほら、やればできるようになるんだよ」と言うと子どもも興味をもち、僕がテレビにたくさん出ていた頃の映像を見ると、「スゴイじゃん!」と言ってくれたり。“オヤジの背中”を見せられているといいな、と思っています。

(取材・文=中野裕子/ライター)

ダンディ坂野 1967年、石川県加賀市生まれ。93年上京。29歳のとき舞台でデビュー。02年、マツモトキヨシのCMに起用されると、バラエティー番組「内村プロデュース」(テレビ朝日系)やお笑い番組「爆笑オンエアバトル」(NHK)にも出演し“ゲッツ‼”のギャグでブレーク。現在は各メディアへの出演のほか、自身の主宰する音楽ライブの制作にも尽力している。

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