迷走から一転…NHK朝ドラ「風、薫る」にヒットの予感が漂うワケ

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 日本で最初の女性弁護士を描いた「虎に翼」では、ヒロインの猪爪寅子(伊藤沙莉)は、女だからという理由で当たり前のことが阻まれると、「はて?」と首をかしげる決めゼリフで静かに抗議して共感を呼んだ。理不尽なことへの直美の英語の啖呵も、そんな痛快さでドラマの人気を押し上げているのだ。

 もうひとりの人気者は泣き虫。吉江善作牧師(原田泰造)は直美への心ない仕打ちに泣き、もうひとりのヒロイン一ノ瀬りん(見上愛)に働き口が見つかるとうれしくて泣き、宣教師がインドに赴任するお別れでも泣く。

「こわもての原田が何かというとすぐ涙を流すエピソードは、ユーモラスで人間味があってホッとさせます。見上は表情豊かでコミカルな芝居もうまいし、坂東彌十郎の謎の老人も魅力的です。そこで描かれる笑いと涙と健気……。ヒットする朝ドラの要素がてんこ盛りですよ」と、朝ドラウオッチャーは太鼓判を押す。

 第5週からは看護婦養成所の個性的な同級生たちも揃って、さらに賑やかになる。

 ところで、新しい登場人物があると、そよ風や疾風などさまざまな風が吹いて、その後の展開を暗示するのにお気づきだろうか。

(コラムニスト・海原かみな)

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