俳優・村田雄浩さん 僕の子供時代のヒーローと戦争体験を合体させた朗読劇

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子供も大人も聞き入って涙でグズグズに。日本全国を回りたい

 出版されたのはかなり前でしたが、2年ほど前に「これを朗読劇にして子供たちに聞かせよう」と2人で台本を作成し、実験的にスタートさせました。ストーリーは僕の役の男の子が夏休みにおじいちゃんがいる九州へ行くことになり、友達のカッちゃんを連れていき、そこで戦争体験の話を聞くという展開です。

 知人の地元の山口県で僕と彼、地元の俳優さん2人の計4人で市民ホールに小学5年、6年生を招いて行いましたが、すごい反応だったんですよ! 教科書にある戦争の話は子供の心には響きにくいと思うんですが、物語にして朗読劇で伝えると、よく理解してくれた。感想文には「戦争について知らなかった」とか、友情物語でもあるので「友達といつまでも仲よくいてほしい」とかビッシリといろんなことが書かれてあり、驚きました。

 朗読劇は役者としてもやりがいがあります。僕が10歳の役を演じます。最初は「どうなるんだろう」と不安で。だって普通の芝居なら半ズボンはいてランドセル背負うわけで、ドリフのコントじゃないですか。でも、朗読劇だと10歳で通用しちゃうんです。

 衣装もなく、身ぶりも手ぶりもなく、読むだけで伝えるのは難しい。でも、声だけで芝居をしていると見ている側は想像力で僕の演じる少年をイメージするわけです。100人お客さんがいれば、100通りの映像がある。その方が芝居や映画よりも伝わる場合があるんですよね。

 とはいえ、最初は「ぼく、10歳なのお」と、わざとらしくしゃべっていました(笑)。でも、完全に役になって読み進めていくと、お客さんは水を打ったように静かになって、ちゃんと聞き入ってくれます。そして子供も大人も涙でグズグズになっていく。いろんなことが伝わっていると、やりがいがあります。年に2回の開催でもいいので死ぬまで続けて日本全国を回りたい。

■趣味のボウリングはプロでもないのにチャレンジされる腕前

 趣味で死ぬまでやっていきたいことはボウリング。僕の知り合いで90歳のアマチュアボウラーがいるんです。そんなに心拍数が上がるスポーツではないので、ゲーム数を多くしなければ、高齢になっても続けられるスポーツです。90歳でも10ゲーム投げる方はたくさんいますよ。

 矢島純一さんはボウリングのライセンスの第1期生ですが、80歳の今もバリバリの現役。すごい回転の球を投げておられますよ。僕なんかまだひよっこ。僕もパーフェクトを出したけど、変な話、数こなしているとパーフェクトが出ちゃう時はあるんです。

 今、プロチャレといってプロにチャレンジする企画がありますよね。僕はプロでもないのに、チャレンジされる側で呼ばれちゃう。呼ばれたら行きますけどね(笑)。今月も行きます。

 やりたい方にアドバイスしますと、ボウリングの球は重いですけど、力は関係ない。自分の指に合わせてマイボールを作れば、女性でも2ポンド上のボールが投げられます。僕もボウリング場にある球では投げられませんから。年配のアマの方は全員自前の道具です。ゴルフだって、貸しクラブはしっくりこないんですものね。

 メインでやりたいのはもちろん朗読劇。呼ばれたら全国の土地へ行きますが、ボウリングもいつ呼ばれてもいいように練習はしておきたい(笑)。

(聞き手=松野大介)

▽村田雄浩(むらた・たけひろ) 1960年3月生まれ。東京都出身。79年に映画デビュー後、ドラマ、映画などで活躍。

■朗読劇「ハダシのカッちゃん」 原作・演出=室積光。広島公演…6月21日、開演午後1時30分、同6時、新日本造機ホール(呉市民ホール)で。スペシャルトークあり。

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