“バブル女子像”は浅野温子が完成させた?

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 もっとさかのぼると「探偵物語」(79年)や、さらに前の「傷だらけの天使」(74年)は“伝説的”でさえある。独特の“軽やかさと事件のバランス”があって、「あぶ刑事」はその流れのにおいがした。

 80年代半ばはDCブランド全盛期。モテたい男子はとんねるずを真似て、丸井で買ったセットアップスーツを着ていた。そこに現れたのが、「あぶ刑事」のタカ&ユージが着るガルニエやティノラスのダークなスーツにダークなシャツの組み合わせ。弟分の仲村トオル(当時21)が無難なスーツだっただけに、若者には格好よく映った。

 この“ちょいワル”(この言葉が出るのはもっと先だけど)を真似した20代は、今は還暦過ぎか……。

 おっと忘れちゃいけないのが、“薫ちゃん”浅野温子(当時25)。抜群のスタイルと美貌で、タカ&ユージと対等以上にやり合っていた。旧式の刑事ドラマの“かわい子ちゃん”とは全く違う、雇用機会均等法時代の“イイ女”。そしてその姿は“ワンレン&ボディコン”。「あぶ刑事」以降、東京でもアライア風、ミュグレー風の女子が増え始め、後のバブル女子像が完成していく。浅野温子がトレンディードラマの代名詞的存在になるちょっと前のことだ。

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

【連載】あの頃、テレビドラマは熱かった

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