染谷将太 芸歴25年でたどり着いた仕事への向き合い方「冷静さを保ちたい時に、『ゼロでいよう』という心構えでいます」
「自分を冷静に保つために『ゼロでいよう』と心構える」と話す染谷将太(33)。はや芸歴25年を超え、第一線を走り続ける俳優が、なぜ“ゼロ”を意識するのか。
公開になったばかりの最新主演作は、コンビニエンスストアを舞台に、繰り返されてきた日常が崩壊していくホラー映画『チルド』。染谷に、仕事への向き合い方の変化や、今後"踏み込んでみたい"役柄を聞いた。
──本作の主人公・堺は、岩崎裕介監督がモデルだと聞いて驚きました。
「監督から、堺は自分自身で、西村まさ彦さんが演じる父親・オーナーは、監督のお父様がモデルだと伺いました。ご実家がコンビニ経営をしていたそうで、毎日同じ繰り返しをする中で父親が虚無化していったともお話ししていました。そこからヒントを得た話でもあると思うんですが、人間らしさが削られ空っぽになっていく様がすごく恐ろしい。堺については、監督から受け取った『自分はゼロなんだ』という感覚を大事にしながら、キャラクターをどう成立させるかを意識していました」
──本作は第76回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞しました。コンビニというある種、日本独特の文化が舞台になっている作品が、海外で評価されたことをどう受け止めましたか?
「海外の映画好きの方々は、絶対に好きだろうと予感していました。コンビニという日本独特の文化と、作中のコミュニケーションの取り方や、人の冷たさ、目の前で何かが起きていても見ない、という日本的な空気感を醸し出しています。日本を描こうとして撮ったわけではなくても、結果としてそういった表現にもなっていたのでは」


















