「生まれてよかったか?はじめての反出生主義」小島和男著│出生にまつわる感情考察
「生まれてよかったか?はじめての反出生主義」小島和男著
「反出生主義」とは、「子どもを産むことに問題がある」という考え方のこと。反出生主義を唱える南アフリカの哲学者のデイヴィッド・ベネターの主著の書名は「生まれてこないほうが良かった」だ。だが、反出生主義は「死んだほうがいい」と言っている思想ではない。問題にしているのは「新しく人を存在させること」であり、人間が好きだからこそ「これ以上苦しむ存在を作り出すことに慎重であるべきではないか」と問いかけているのだという。
本書は「生まれてきたくなかった」と感じたことがある人や、「親ガチャ」という言葉にひっかかりを感じた人、そして子どもを持つかどうか悩んでいる人に向け、「反出生主義」という思想から、それぞれが抱いている感情がどこからきて、その感情とどう付き合っていくのか考察するテキスト。 (筑摩書房 1034円)


















