不良が酒とたばこピタリやめ 渡嘉敷勝男を変えた先輩の雄姿

公開日: 更新日:

■現在は「飲み会チャンピオン」

 そんな環境だったせいか、憧れのヒーローといえば、東映の「網走番外地」「昭和残侠伝」シリーズの主人公、高倉健さん。中学生の頃から健さんになりきって、義理と人情でケンカばっか。だれかがイジメられてると見過ごせなくて、ついつい助けに行ってました。

 高1の時、仲間がカツアゲされたことがきっかけで40対1のケンカになったことがあってね。あんまり僕が堂々としてるもんだから、殴り合いの前に向こうがビビって謝ったんですけど、まず負けたことはない。

 高校卒業したら、ヤクザになるのも選択肢のひとつだと思ってたくらいだから、高校生なのに、酒もたばこも、女も当たり前。絵に描いたような不良でした。

 そんな僕を百八十度変えたのが1977年1月の具志堅(用高)さんの初防衛戦。身長も体重も僕とそれほど違わないのに、3ラウンドでダウンを奪われたものの、逆転判定勝ち。シビレましたね。

 もう、その瞬間から目標は健さんから具志堅さんなんです。その日限りで酒もたばこも、女……は想像にお任せするとしてピッタリやめて、翌朝から15キロのロードワークと上京資金を貯めるためにバイトの毎日。高校は2年で中退しました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  2. 2

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 3

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 4

    炎天の弔辞で高橋克典が読み上げた「芸能界のドン」秘話…ケイダッシュ川村会長告別式

  5. 5

    叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

  1. 6

    中居正広氏に新事実報道!全否定した“性暴力”の中身…代理人弁護士は「出どころ不明」と一蹴

  2. 7

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  3. 8

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  4. 9

    嫌というほど味わった練習地獄と主力との待遇格差…俺の初キャンプは毎日がサバイバルだった

  5. 10

    ドジャース「投手」大谷翔平がMLB最大落差の“魔球”を温存する狙い…リハビリでは「実戦でもっと試したい」と