著者のコラム一覧
田辺まりこ

北海道生まれ。銀座の高級クラブ「姫」のナンバーワンホステスを経て、モテる男性育成スクール「セクシャルアカデミー」を主宰。著書に「枯れない男のセックステクニック」(KKベストセラーズ)、「千人斬りの銀座ママに学ぶ!モテる男のセックス流儀」(ブックマン社)などがある。

ホテルは赤プリで 鼻の下に玉の汗かく姿が可愛らしかった

公開日: 更新日:

 銀座のクラブ「姫」は、ママの山口洋子さんの作詞家としてのお仕事の関係で、猪俣公章先生はじめ、都倉俊一さん、平尾昌晃さんら日本の歌謡界の大御所がたくさん来店され、五木ひろしさんが店で歌っていたこともありました。そんな中、洋子ママの手掛けた歌手の方と出会いました。

 ムード歌謡の美男子で、素人オーディションから洋子ママに見いだされ、彼の人生に沿った歌が大ヒット。歌手、スナック経営と彼が渡り歩いてきた水商売の世界観を美しく妖艶に表現した歌詞は秀逸でした。彼は雑誌の取材で店を背景に写真の撮影をするために訪れ、ホステス数人が呼ばれ、その中に私もいたのです。撮影が終わる頃、「電話番号教えて!」と言われ、自宅の番号を書いたメモを渡すと、数日後に電話がありました。

 待ち合わせに現れた彼は、マスクに帽子で怪しすぎて逆にバレるのではと思うほどの過剰な変装。まあ、そのくらい人気があったのだから仕方がなかったのかもしれません。行きつけの喫茶店で一服すると、先にホテルに行き、喫茶店へ呼び出し電話をかけて、ホテルの号室を告げる。私は追っかけで部屋に。携帯電話がなかったから、当時は喫茶店でお客さんの呼び出しなんていうのもあったのです。ホテルは赤坂プリンスが多かったですね。数時間しか過ごしていませんが、当時1泊5万円くらいはしていました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ