著者のコラム一覧
田辺まりこ

北海道生まれ。銀座の高級クラブ「姫」のナンバーワンホステスを経て、モテる男性育成スクール「セクシャルアカデミー」を主宰。著書に「枯れない男のセックステクニック」(KKベストセラーズ)、「千人斬りの銀座ママに学ぶ!モテる男のセックス流儀」(ブックマン社)などがある。

部屋に入りたいと言うけれど…強引に追いかけない貴ノ花関

公開日: 更新日:

 銀座の「姫」で働き始めた24、25歳のころ、熱烈に口説いてきたひとりに、亡くなった貴ノ花関(のちの藤島親方)がいました。

 店の中央には鶴田浩二さん、奥には勝新太郎さん、カウンターには石原裕次郎さん、なんて芸能人、スポーツ選手に財界人など、その時、旬な人たちが集まる店だったので、たとえ巨漢の力士でも存在感が薄れるほどお客さま一人一人のオーラが凄かった。そんな異空間の中でも端正な顔立ちが光っていたのが貴ノ花関でした。

 いつも和服で店に出ていたので、おかみさんにするならこんな人、とイメージしやすかったのかもしれません。彼は私を見るなり求婚してきました。お断りするとお兄さんの二子山親方まで連れて、嫁にしたいとアピールしてきました。

 食べることも人付き合いも好きですが、私はおかみさん業にも、子供を産むことも興味がなかったのです。プレゼントもいろいろいただきました。中でも一番高いのはエルメスの時計。彼は横綱ではなかったけれど、とにかく人気があって、勝てばタニマチの方からたくさんご祝儀がはずまれたので、相当なお金持ちだったのだと思います。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督