著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。2019年、「全裸監督」(太田出版/新潮文庫)が、山田孝之主演でNetflixで映像化配信され大きな話題に。最新刊に「花街アンダーグラウンド」(駒草出版)などがある。

短大生の“かとうれいこ”を見て直感…「この子は売れる!」

公開日: 更新日:

 だが諦める野田ではない。

 情熱をもって交渉し移籍を成功させた。

 その際、星野裕子から「星野麗子」に芸名をあらためた。

 野田の直感力がひらめく。

 この子は売れる。

 野田が常々主張する売れる要素がそろっていた。日本人が癒やされる顔立ちの“和顔”をしている。豊かな胸。顔とカラダの意外性のある組み合わせこそ、男どもが心を奪われる。

 彼女が短大を卒業するのを待って、クラリオンガールに応募させた。

 1989年9月。

 野田がスカウトした元短大生は、見事第16代クラリオンガールに選ばれた。

 これを機会に、芸名を星野麗子から本名の加藤と芸名の麗子を組み合わせて「かとうれいこ」とした。

 野田義治にとって会心のスカウトであり、堀江しのぶを失った喪失感を少しでも埋めることができた。

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