著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。2019年、「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixで映像化配信され大きな話題に。最新刊に、「東京降りたことのない駅」(大洋図書)、「全裸編集部」(双葉社)などがある

60年代後半 ケンカは何よりのエンターテインメントだった

公開日: 更新日:
60年代はケンカや暴動はある意味娯楽だった(新宿騒乱事件、騒乱罪が適用され逮捕される人たち、1968年=昭和43年10月)/(C)共同通信社

 60年代後半の新宿。

 野田義治青年が不良たちの生態を証言する。

「先輩から“刺してこい”って言われたら、切り出しナイフ握って本当に刺しにいくんです。みんなしてはやし立てるわけですよ。顔見知りの先輩を指さして、“おまえ、あそこにいるやつ、知ってるだろ。最近生意気だか… 

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