“最後の無頼派”「高須基仁さんを偲ぶ会」が開かれる

公開日: 更新日:

 記者は2009年に酒井法子の薬物事件裁判取材を一緒にして以来ま付き合い。アウトサイダーたちの対談を週刊誌で連載し、「悪人正機」という本も出版したりした。氏の人脈の広さからもたらされる特ダネをたびたびもらったが、それは高須さんが記者の目線ももっていたからである。

 さて、矢内氏は大学時代に雑誌「ぴあ」を1972年に創業したが、当時の様子を小さな熊のぬいぐるみをスーツのうちポケットから取り出しつつ、次のように話した。

<取次(本の問屋)を通せなかったぴあを書店に置いてもらうために、高須先輩はトミーから車をもってきて、何度もぴあを書店に運んでくれました。最初にぴあを置いてくれたのは89の書店でした。あるとき高須先輩が、トミーから熊のちいさなぬいぐるみを89個持ってきてプレゼントしてくれたんです。「矢内、その書店の恩を絶対忘れるなよ」と言われました>

 会社員でありながら型にはまらず、融通無碍にやりたいことをやるところが高須基仁さんらしい。その一方で亡くなった友人の追悼や墓参りをいつまでもやっていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です