著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

「午前0時の森」セクハラ発言問題の根底は、テレビ局が「アウト」の境界が分からないこと

公開日: 更新日:

 日テレは昨年も情報番組「スッキリ」でもアイヌ民族への差別表現を含んだ放送をしたことで、猛批判を浴びた。今回の件はさらに悪質で、「コンプライアンスを無視した笑いをすることが面白い」テレビマンの「尖ったことをしたい」という歪んだ認識が引き起こした印象が否めない。前田氏は元々、雑誌「週刊プロレス」(ベースボール・マガジン社)内で「エロ社長」というあだ名で呼ばれているほど、セクハラキャラで一部では有名だった。さらには日本の対米国依存を批判する政治的活動もするなど、歯に衣着せぬ物言いで一定のファンがいた。その彼を番組に起用すれば"ウケる"と判断した制作側が、前田氏を起用したことが発端となって今回の騒動が起きた。

「前田さんの発言は飲み会のつまみにもならないような下品な内容ばかりでした。しかし、そんな危なっかしい発言をしかねない前田さんを起用すれば、視聴率を稼げるだろうと考えた番組スタッフがいたということです。ネットの声にあったように『いじり』がコミュニケーション方法の一つだと思い込んでいる層の人間が、日テレ以外のテレビ局にも残念ながらいます。セクハラなどのいじりは、相手への面白いフリであり、パスだと思い込んでいる人たちが実在します」(民放関係者)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった