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SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

ムロツヨシ“狂気の目”にSNS騒然…お調子者キャラの裏の壮絶半生が圧倒的演技の糧?

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「『勇者ヨシヒコ』シリーズなどの福田雄一作品で、演じたコミカルな役の印象が強いですが、ムロさんは生い立ちが壮絶なことでも有名です。そういう闇側の感情も知っている良い意味で二面性のある方なので、陽陰両方を演じられるポテンシャルのある方なんだなと、今回改めて実感している視聴者も多いはずです」(ドラマ制作関係者)

■普段のキャラが良いギャップに

 ムロの両親は4歳の時に離婚。母がトランクを持って玄関から出ていく姿を見たのを最後に、会うことはおろか、写真も処分されたため、ムロは顔すら覚えていないという。

 離婚後、ムロの親権は父親が持ったが、別の女性と懇意になり、姉とともに親戚の家に預けられ、その後血のつながらない弟と妹を突如父から紹介されたりと、ムロの壮絶エピソードは枚挙にいとまがない。

「コメディ作品が多いと、こういう役を演じると違和感が生じるか、逆にギャップでより怖く見えるかどちらかのパターンかなと思うのですが、ムロさんの場合は完全に後者でしょう。特に秀吉の下には強くでるけど上には媚びるみたいな時の自虐感と、加虐感のある目の演技は秀逸でした」(同)

 幼少期から思いもよらない人間の多面的な部分に触れてきたからこそ、普通の人が隠れ持ってる狂気が、ふとした瞬間に出てくるという繊細な役も絶妙に演じることができるのだろう。

 ムロツヨシのポテンシャルに、今後も目が離せない。

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