若山耀人容疑者も将来を嘱望されていたのに…子役出身者はなぜ転落するのか?

公開日: 更新日:

「20歳までは学園ものがあるんですよ。子役として注目されていれば、特に訓練をしていなくても学園ものの仕事がどんどんくるんです」

 しかし、20歳を過ぎると仕事は激減。「大学を卒業した、しっかり勉強した新人たちが入ってくる。一気にふるいにかけられる」と続けた。

 今回の転落劇の裏に何があったのか明らかになっていないが、子役に詳しい某芸能プロ社長はこう言う。

「ほとんどがカネと勘違いで苦しみますね。カネでは、幼くして一丁前のギャラを稼ぐことで金銭感覚が狂い、またその稼ぎ目当てに、家族や親族不和を招くことも。最近は熱心なステージママから、レッスン代などと称して搾取するケースもあり、デビュー前から酷い目に遭わされているとも言えます」

 運よく売れても、「天才」などと持てはやされてテングになり、周りを見下し、礼儀知らずの裸の王様へと変貌してしまう。

「学校は早退や欠席ばかりで浮いた存在となり、勉強不足で当然ながら、学力もつかない。それでも売れ続ければいいのですが、子役のイメージが強ければ強いほど、成長とともに仕事は減って、干されてしまう。家族は崩壊し、親しい友達もできず、生活苦に喘ぎながら、何者でもない自分自身と向き合わなければならない。まともな、ごく普通の大人にもなれなかったというケースはそこここにありますよ」(前出の芸能プロ社長)

 グレて、さまよい、行きついたのが反社、「トクリュウ」こと匿名・流動型犯罪グループだったのか。カネ目当てに見ず知らずの夫婦の首を電気コードで絞めたり、ハンマーで殴ったりして殺害したとの容疑だ。逮捕された若山容疑者は凶行に及ぶまでの半生、自らの過去を振り返っているかも知れない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到