高市新内閣発足 歴史の暗転か超短命か…本性をあらわにした極右政権の正体と今後(前編)
自民、維新に加え、参政、保守、N党にまで投票を呼びかけるおぞましさ。

第219臨時国会が21日召集され、自民党の高市総裁が衆院本会議の首相指名選挙で第104代首相に選出された。女性の首相就任は憲政史上初めてとなる。
組閣を経て臨んだ深夜の会見で、高市は「この内閣は決断と前進の内閣だ。あらゆる政策を一歩でも二歩でも前進させていく」と強調。まずは物価高対策に取り組む意欲を示した。
衆院本会議の投票総数は465票で、結果は高市が237票、立憲民主党の野田代表が149票、国民民主党の玉木代表が28票、公明党の斉藤代表が24票──などだった。
参院本会議の投票では高市は1回目に過半数を得られず、決選投票で指名が決まった。
高市は奈良県出身で、松下政経塾生などを経て1993年の衆院選で初当選し、当選10回。党政調会長や総務相、経済安保担当相などを歴任し、故・安倍元首相と考えが近く、保守層からの支持が高いとされる。だが、そのタカ派の思想、姿勢が懸念されたのだろう。