著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

ポストシーズン突然の活躍で「Mr.オクトーバー」に成り上がった3人のメジャー打者

公開日: 更新日:

 ポストシーズンでは三流選手や無名の新人が驚異的な活躍をしてヒーローになるケースが少なくない。その代表例がランディ・アロザレーナ(現マリナーズ)、デービッド・フリーズ、スティーブ・ピアースの3人だ。

 アロザレーナは2020年のポストシーズン前まで、メジャーでの出場経験が42試合しかなく通算本塁打も8本だった。しかし、選手層の薄いレイズにいたことが幸いしてレギュラーシーズン終盤に長打を連発すると、ポストシーズンではライトのレギュラーに抜擢された。それに気をよくした彼は地区シリーズで3本叩き込むと、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズでも好調を維持して4本叩き込み、さらにドジャースとのワールドシリーズでもエース級から3本放って計10本とし、ボンズ、ベルトラン、N・クルーズの3人が保持していたポストシーズン最多記録(8本)を塗り替えた。チームはドジャースに2勝4敗で敗退したが、この神がかった活躍は大いに評価され、ポストシーズンで最も活躍した選手に授与される「ベーブ・ルース賞」に輝いている。ワールドシリーズで敗退したチームの選手がこの賞を受賞するのは45年ぶりだった。

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