「時代に挑んだ男」加納典明(41)「お篠は『宮沢りえを脱がせたぜ』って子供みたいな…」
増田「なるほど」
加納「それはそれで悪くないけど、結局は有名人を撮ったり有名人を脱がしたりっていうことに賭けて動くわけだよ。それはニュースになるし、メディアとしてはありがたい話なわけだから。でも俺は写真はそれとは違うと思ってるわけだ。俺の写真はね」
増田「すごくわかりやすいシノヤマキシン論です」
加納「もちろん彼は彼のやり方でいいわけだよ。そういう写真家もあっていいわけだし。その辺りは別に否定する気はない。ちゃんとした写真家だしね。でもあいつがもうちょっと自分を探して、違う写真を、例えば静物写真でもいいや、普通のヤツが撮らないような写真に突っ込んでったら、もっともっと面白かったのになと時々思うよ」
増田「実力は図抜けてるわけですからね」
加納「もちろん。技術も持ってるし、広告会社にいたからね。技術的基盤がしっかりしている」
増田「ライトパブリシティですね」