「時代に挑んだ男」加納典明(41)「お篠は『宮沢りえを脱がせたぜ』って子供みたいな…」
増田「なるほど」
加納「それはそれで悪くないけど、結局は有名人を撮ったり有名人を脱がしたりっていうことに懸けて動くわけだよ。それはニュースになるし、メディアとしてはありがたい話なわけだから。でも俺は写真はそれとは違うと思ってるわけだ。俺の写真はね」
増田「すごくわかりやすいシノヤマキシン論です」
加納「もちろん彼は彼のやり方でいいわけだよ。そういう写真家もあっていいわけだし。その辺りは別に否定する気はない。ちゃんとした写真家だしね。でもあいつがもうちょっと自分を探して、違う写真を、例えば静物写真でもいいや、普通のヤツが撮らないような写真に突っ込んでったら、もっともっと面白かったのになと時々思うよ」
増田「実力はずぬけてるわけですからね」
加納「もちろん。技術も持ってるし、広告会社にいたからね。技術的基盤がしっかりしている」
増田「ライトパブリシティですね」
■関連記事
- 【続きを読む】「時代に挑んだ男」加納典明(42)被写体女性との関係「僕の声に、撮影中でも向こうが“催して”…」
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(40)「篠山紀信さんとは、手塚治虫と梶原一騎の関係に似ている」
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(39)ライバル2人、荒木経惟の写真は「私小説」、篠山紀信は「映像的」
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(38)同年代のライバル「篠山紀信と荒木経惟、どっちも俺は認めている」
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(37)今ふと思った。乗馬中の大ケガで帰京したのは、馬たちがわざと…
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(36)英語が堪能?いや、全然喋れないけど言語度胸はあるんだ


















