著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(38)同年代のライバル「篠山紀信と荒木経惟、どっちも俺は認めている」

公開日: 更新日:

 作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。

  ◇  ◇  ◇

加納「たしかにね、馬にはわかったのかもしれない。『このまま加納さんがここにいたらカメラを持たなくなってしまう』って。たしかにそんな感じだったかもしれない」

増田「そこを馬たちに救われたと」

加納「もちろん本当の意味で救ってくれたのは山口百恵だよ。でも馬の転倒がなけりゃ、後の俺はいなかったと思う。時間が空きすぎて撮影現場に戻れなかった」

増田「そこで例の伝説の山口百恵撮影に入ります。あの沖縄での撮影は、ある意味で篠山紀信さんとの競作だったわけですよね」

加納「そう。どっちがいいの撮れるか、勝負だった」

増田「典明さんが月刊プレイボーイでしたね。篠山さんは別の雑誌で。1日ずつ撮ることになったと」

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