「時代に挑んだ男」加納典明(36)英語が堪能?いや、全然しゃべれないけど言語度胸はあるんだ
作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。
◇ ◇ ◇
増田「ああ、なるほど。それは大きな後悔ですか」
加納「後悔ですね。いや人生最大の失敗というか。『あのときニューヨークへすぐ戻っていたら、加納典明ははどうなったろう』とその後の人生の折に触れて思ってきた。過去の自分への興味も含めて、あるいは自分の能力への信頼や期待も含めて。おそらく写真だけじゃなくて立体の方のアートとかのゾーンにも関わったと思う」
増田「塑像のような?」
加納「いや。彫刻というより立体アート」
増田「草間彌生さんのような?」
加納「イメージ的にはそういう感じだな」
増田「さまざまな芸術表現をクロスさせて」
■関連記事
- 【続きを読む】「時代に挑んだ男」加納典明(37)今ふと思った。乗馬中の大怪我で帰京したのは、馬たちがわざと…
- 【前回を読む】「時代に挑んだ男」加納典明(35)「奇麗なヌードじゃなく思わずページを閉じちゃうものを撮ってきた」
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(34)映画が写真に、一発勝負の世界に敵うわけがない。〇〇の問題よ
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(33)「やばいタイトル」のまま強行突破したら仕事が殺到した
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(32)平凡パンチの2人の編集者が過激性、渇仰を引き出してくれた
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(31)命がけで撮ってきた写真を持ち込み、杵島隆先生に弟子入りを許された


















