「時代に挑んだ男」加納典明(36)英語が堪能?いや、全然喋れないけど言語度胸はあるんだ
作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。
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増田「ああ、なるほど。それは大きな後悔ですか」
加納「後悔ですね。いや人生最大の失敗というか。『あのときニューヨークへすぐ戻っていたら、加納典明ははどうなったろう』とその後の人生の折に触れて思ってきた。過去の自分への興味も含めて、あるいは自分の能力への信頼や期待も含めて。おそらく写真だけじゃなくて立体の方のアートとかのゾーンにも関わったと思う」
増田「塑像のような?」
加納「いや。彫刻というより立体アート」
増田「草間彌生さんのような?」
加納「イメージ的にはそういう感じだな」
増田「さまざまな芸術表現をクロスさせて」