<第6回>周辺住民が拒絶も 知られざる新規開設“反対運動”

公開日: 更新日:

 あまり知られていないが、待機児童が減らない原因のひとつに、保育園新設地の周辺住民による「反対運動」がある。“保育園はいらない”ということで、背景には「騒音問題」(業界関係者)があるというが、それだけではない。本紙記者が、東京都内「ワースト1」の1182人の待機児童を抱える世田谷区内の新設予定地2カ所を歩いた。

 1カ所目は、東急東横線田園調布駅から徒歩約15分に位置する東玉川の新設予定地。現在は更地だが、定員60人の認可保育所が2017年4月に開園予定だ。瀟洒な邸宅に囲まれ、辺りは物音ひとつない静寂に包まれている。そんな中、異彩を放つのが、周辺の10軒程度の家屋の塀に掲げられた横断幕だ。黄色地に黒い文字で、〈開設反対!! 住環境の破壊!〉と記されている。周辺住民の70代女性はこう話す。

「予定地の目の前の道は狭い上、大通りへ抜ける裏道になっており、交通量は意外に多い。毎年、事故が起きています。保育所ができれば、親御さんの送り迎えが増え、さらなる事故を招くかもしれません。それに、この辺りは賃貸住宅を貸しているオーナーさんもいます。保育園が周辺にあると、『音』を気にして入居者が来なくなってしまう恐れもあります。保育所の重要性は理解していますが、近所の皆さんの生活がかかっていることでもあるので、余計に開園には慎重になってしまうのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    任侠山口組が組長制に 40数名が織田代表と親子盃、舎弟盃

  2. 2

    お笑い文化台無し!安倍首相の吉本新喜劇出演に府民大激怒

  3. 3

    衆院2補選惨敗で自民真っ青…夏の“衆参W選”へ一気に現実味

  4. 4

    博多大吉とデート報道 赤江珠緒が気を揉む"あの男"の存在

  5. 5

    役者はセリフが命…山P「インハンド」にブーイングのワケ

  6. 6

    大谷はFA権取得前に放出か トラウト472億円契約延長の波紋

  7. 7

    阪神は単独最下位へ転落 直面する高校球児からの総スカン

  8. 8

    イジメられっ子誕生会に友達ゼロ…地元警官の行動に共感が

  9. 9

    大船渡・佐々木に阪神熱視線で…“藤浪の二の舞”懸念する声

  10. 10

    長澤まさみ「コンフィデンスマンJP」映画化で月9変わるか

もっと見る