薩長同盟を締結させた英傑・桂小五郎の功績
明治維新を推進した英傑の一人に、桂小五郎がいます。NHK大河ドラマ「西郷どん」では、玉山鉄二さんが好演していますね。桂は幕末の転換期に薩長同盟を締結し、新政府の混乱期に廃藩置県を断行した人物として、知られています。
天保4(1833)年、桂は長州藩の藩医・和田昌景の長男に生まれました。病弱だったため、姉が婿養子を取り、桂自身は8歳で150石取りの隣家・桂家に末期養子に入っています。
人生が大きく動いたのは、17歳のとき。吉田松陰と出会い、薫陶を受けたのです。20歳で江戸に剣術修行に出たおりに、ペリーの黒船が来航。国内は大混乱となり、井伊直弼によって松陰は処刑。桂ら松下村塾出身者は、一藩狂躁したように尊王攘夷を掲げて幕府と対立しました。
そうした中、長州藩は追い詰められます。八月十八日の政変と池田屋事件で手痛い目にあい、禁門の変で京都を追われ、ついには朝敵とされてしまったのです。