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加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

秀吉の天下取りに尽力 竹中半兵衛“兵法の極意”

 豊臣秀吉に天下を取らせた“名軍師”といえば、中国大返しなどで活躍した黒田官兵衛が有名ですが、もう一人忘れてはならない人物がいます。軍師・竹中半兵衛です。

 秀吉は若いころ、木下藤吉郎と名乗って、織田信長の下にわずかな兵を従えて、中途半端な指揮をとっていました。その彼を戦国屈指の名将に教育したのが半兵衛でした。

 半兵衛は諱を重治といい、美濃(現・岐阜県南部)の国人・土豪層の出身でした。竹中家は近江(現・滋賀県)の名山・伊吹山を背景にした、標高425メートルの菩提山(岩手山)の上に、城を持っていました。半兵衛の父は遠江守重元という人物でした。

 その嗣子の半兵衛が、初めてピンチに陥ったのが弘治2(1556)年の西保城主・不破河内守光治の襲撃でした(永禄2〈1559〉年とも)。このとき、半兵衛は10代半ば。父の留守を狙われ、家人がからくも城を守りましたが、この初陣によって半兵衛は軍略・兵法に目覚め、勉学に励むようになりました。

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