中西美穂
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中西美穂フォトジャーナリスト

1980年生まれ。元週刊誌記者。生殖補助医療、妊娠・出産、障害を中心に取材活動を行う。

三つ子の母は二審も実刑 母親追い詰める多胎育児の過酷さ

公開日: 更新日:

 生後11カ月の三つ子の次男を死なせたとして傷害致死罪に問われ、一審で懲役3年6カ月の実刑判決を受けた母親(31)の控訴審判決が9月24日、名古屋高裁であった。控訴は棄却され、二審も実刑判決が下された。

 2018年1月、母親は泣きやまない次男に苛立ち、自宅で畳に2回叩きつけてあやめた。この母親はうつ病を患っており、高裁判決も「(母親が)問題をひとりで抱え込み、夫や両親、行政機関から十分な支援を受けることができないまま、負担の大きい多胎育児に取り組む中で病状を悪化させた」と母親の事情に一定の理解を示した。

 昨今、こうした多胎育児を苦に悲惨な結末を迎える事件が相次いでいる。

 その背景にあるのは、母親が抱える育児ストレスだ。子どもをひとり育て上げるだけでも大変な作業だが、それが2倍、3倍になる物理的な忙しさが多胎児育児にはある。しかも、子育て経験がない「母親初心者」が、いきなり同時に何人もの子供の世話をする精神的な負担が加わる。母親だけでなく父親もパニック状態に陥ることがあり、現に多胎家庭では虐待の確率や離婚の確率が上がるというデータもある。

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