<69>「座頭市」は刺殺事件が起きながら大ヒットとなった

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 ハワイで逮捕される1年前の1989(平成元)年、勝新太郎が自ら製作・監督・脚本・主演を務める「座頭市」が公開された。勝が主演した座頭市としては最後の作品で、配給収入は11億円を記録。映画「影武者」の降板騒ぎ以降も、NHKの大河ドラマ「独眼竜政宗」(1987年放送)で豊臣秀吉役を好演するなどしていたが、主演作品としては久しぶりの大ヒットとなった。

 同作でも、段取りやシナリオを無視し、アドリブで作っていく“勝流”は健在。撮影のスケジュールはどんどん遅れ、一時は公開の延期も検討された。

 撮影中には不幸な事故も起きている。同作に本名の奥村雄大(その後、鴈龍太郎や鴈龍に改名)で出演した勝の長男が本物の日本刀で子分役の役者の首を刺し、殺してしまったのだ。

「鴈さんは、あれ以来、浮かばれなかったね。勝さんも、なぜ、あんなことが起こったのか、不思議でならないって言ってたよ。あのシーンでは、鴈さんが日本刀を後ろにぐいっとやることになっていて、彼の後ろには誰も立たないはずだった。その振り付けをしたのが、殺陣師でもある亡くなった役者だったんだ。本来は誰もいないはずの場所に1人の役者がいて、本来は使わないはずの“本身”を渡されてた。現場には日本刀が何本もあるけど、ほとんどが竹光で、よほどの理由がなければ本身なんか使わない。なにもかもおかしかったんだよ」

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