辻真先
著者のコラム一覧
辻真先脚本家・推理作家

1932年、愛知県生まれ。名古屋大卒。NHKでテレビ黎明期からドラマ演出に携わり、退局後は「鉄腕アトム」「オバケのQ太郎」「巨人の星」など約2000本ものアニメ作品のシナリオ、小説、エッセー、旅行評論などで活躍。2020年発表の「たかが殺人じゃないか」(東京創元社)では史上最高齢でミステリー3冠の快挙を達成した。

散骨にも金がかかるなんて神も仏も糞もない

公開日: 更新日:

 米寿で発表したミステリーが3冠を達成したレジェンド作家に人生100年時代を生きるヒントを聞くシリーズ。最終回のテーマは終活、理想の死に方である。

 ーー周囲に羨ましがられるでしょう?

 こんなに長生きするとは思わなかった。幸運です。

 熱海のシニアマンションのひとり部屋には手塚治虫先生七回忌のときに虫プロからいただいたウイスキーの陶器があります。骨壺として使ってもらうつもりで、抜かれた永久歯を小さなビニール袋に入れて、貼っています。

 ーーお墓の準備とかも?

 南青山に35年住んでいたとき、よく青山霊園を散歩しました。忠犬ハチ公の飼い主で知られる学者上野英三郎さん、星新一さん、作家の宮脇俊三さんら著名人の眠る墓をみては自分もいつかはと思いを巡らしたものです。豪華な墓も、きれいに掃除してあるものばかりではなく、雑草に覆われていたり、風雨にさらされて、傷んでいるものも少なくないんですね。どれほど立派な墓に入っても、草ぼうぼうでは末代までみっともないし、かといって、いつもピカピカにするには掃除も大変だし金もかかろう。ぼくには娘が東京と松本にいます。ひとり暮らしをしている熱海に永眠することも考えたのですが、娘たちの墓参りの時間や交通費などをかんがみて、墓をやめることにしました。そんなことに神経を使わせるようならば、最初からないほうがいい。わが家の断捨離です。

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