欧州医薬品庁が警告「頻繁なブースター接種は免疫系に悪影響」は本当か?
2回のワクチン接種だけでは感染を防げない新型コロナのオミクロン株。各国は大急ぎで3回目の接種を進めている。イスラエルは、60歳以上を対象に4回目のワクチン接種を開始した。「自分も早く4回目を打ちたい」と考えている日本人もいるのではないか。
ところが、ブースター接種を繰り返すと最終的に免疫力が低下する恐れがあるという指摘が出ている。ロイター通信によると、欧州連合(EU)の医薬品規制当局は11日、現時点で4回目接種を支持するデータはないとし、ブースター接種を頻繁に行うと免疫系に悪影響を及ぼす恐れがあると警告を発したという。
欧州医薬品庁のワクチン戦略責任者マルコ・カバレリ氏は、「短い間隔で繰り返すワクチン接種は、持続可能な長期戦略には該当しない」「仮に4カ月ごとにブースター接種を行えば、免疫体系に過度に負担を与える恐れがある」と語った。
たしかに、もともと2回接種で“設計”されているはずのワクチンを短期間に4回も打っていいのかどうか。ただ、イスラエルが行った研究の予備的結果では、4回目の接種後、1週間で抗体は5倍に増加したという。