上昌広
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上昌広医療ガバナンス研究所 理事長

1968年兵庫県生まれ。内科医。東京大学医学部卒。虎の門病院や国立がん研究センター中央病院で臨床研究に従事。2005年から16年まで東京大学医科学研究所で、先端医療社会コミュニケーションシステムを主宰し、医療ガバナンスを研究。16年から現職。

感染拡大のポイントは空気感染だ 日本のコロナ対策は変わらなければならない

公開日: 更新日:

 ゴールデンウイーク(GW)が終わった。政府や周囲の専門家は、人流増が感染を拡大させることを強調するが、果たして本当だろうか。

 私が調べた限り、そのような事実はない。一昨年の春の流行のピークは4月15日で、GW中、感染者は減少し続けた。昨年は3月中旬から感染者が増加し、ピークは5月14日だった。GWの前後で、感染者数の増加スピードに変化はない。

 日本の感染者数は世界と同期する。一昨年の世界のピークは4月18日、昨年は4月28日だ。今年は、南アフリカやアメリカで既に感染者は増加し始めている。夏の流行の開始が早いようだ。GWの人流増がなくとも、日本でも感染者数が増加に転じるだろう。

 私が不思議に思うのは、このあたりの数字は、少し調べれば誰でもわかるのに、政府の専門家たちは牽強付会な理屈を述べることだ。

 では、なぜ、大型連休での人流の増加が感染拡大を起こさないのだろうか。この点についても、世界では議論が進んでいる。ポイントは空気感染だ。厚労省や専門家は、飛沫感染にこだわり、3密回避・飲食店の営業を規制してきたが、主たる感染経路はエアロゾルなどを介した空気感染であることが、今や世界的コンセンサスだ。空気感染対策の要は換気だ。

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