4000機が眠る「飛行機の墓場」…米アリゾナ州の砂漠に設置、このあとの運命は?
まずは写真をご覧いただきたい。広大な敷地に大小さまざまな飛行機が羽を休めている。
ここは米アリゾナ州ツーソンにあるデビスモンサン空軍基地で、別名「飛行機の墓場」といわれる世界最大の施設だ。最近撮られた航空写真である。
同基地が開設されたのは1925年で、第2次世界大戦中は爆撃機の訓練場だった。だが、今は、巨大爆撃機から戦闘機、さらには民間航空機まで、約4000機が置かれている。
それぞれの飛行機はサイズとモデル別に並べられているが、ほとんどの飛行機は役目を終えて部品が取り外されたり、リサイクルされる運命にある。
同基地があるのはアリゾナ州の砂漠で、湿度が低いために航空機を腐食させる心配がないばかりか、地面が大変硬いために巨大な航空機でも沈まないという理想的な場所になっている。
コンコルドなどの旅客機を含む特定の機種は航空博物館に送られるが、それ以外の航空機はここが墓地となる。