「大黒湯」とことん昭和な風情にどっぷりの穴場銭湯 不思議な空間で瞑想。体感温度がググッと上がり、うぇ~い

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大黒湯(代々木上原)

 代々木上原駅東口から商店街の路地を入ると、突然、昭和にタイムスリップした建物に出くわしました。トタン屋根の下には、洗濯機と乾燥機が左右にズラリと並び、その間が通路となって「大黒湯」の入り口につながるんです。通路の壁には加山雄三やアグネス・チャン、具志堅用高といった昭和のスターやスポーツ選手の色紙や写真が所狭しと飾られていまっせ。1950年代創業の歴史を感じますねぇ。

 昭和の懐メロが流れるフロントで店主・石川真太郎さんの奥さま・和美さんにサウナ+入浴料1030円を支払い、カゴに入った黄色のレンタルタオルセットを受け取ります。「サウナをご利用の際には、目印の小タオルをお持ち下さいね」と笑顔の奥さまに見送られ、男湯にゴー。

 早速、服を脱いで浴場にお邪魔すると、アルプスの巨大なタイル画がドーン。上空を旅客機が飛ぶ構図で、見上げると天井の一部は深紅色に塗られています。用意されたボディーソープなどで汗を流したら、まずは湯をいただきましょう。

「浴場の湯はミネラル豊富な天然地下水を使用しています」と石川さん。

 42度の白湯は、浴槽内が赤くライティングされて、背中にボボボの冷水枕付きの超音波マッサージが3床。その左にある青くライティングされた浴槽はバイブラ激しめの水風呂で19度。ご主人によれば、どちらもガリウム石温浴泉のラドン湯だそうです。

 湯の次はミストサウナ室の扉を開けると、湿度がやや高めの空間にあるのはゲゲゲ、バイブラ電気風呂じゃん。エレキ恐怖症な59歳、恐る恐る脚を浸すと、おや、意外とマイルドなビリビリで平気ざんす。室内には水圧が半端ない立ちシャワーが3つあり、ポッカポカでサウナへGO。

 そう思いきや、まず脱衣場で体を拭いたら、サウナ客専用の休憩室に入りますよ。骨董品や絵画が飾られた応接間のような部屋からドアを開けると、水風呂が2槽。その隣に「SaUNa」と書かれたドアを開けるんデス。おおっ、広い。小さな浴室だった部屋を隣のサ室と合体させてリニューアルしたそうっス。

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